団地住民自治会の活動

2015.1/9(金)、晴れ 昨年4月から団地の自治会の役員のはしくれをやってきました。小学生や赤ちゃんも結構いるのですが、住民の平均年齢が高齢化し、自治会のあり方を変えねばならないという意見が多くなってきていました。そこで私は、暇を見つけて下記のような活動をしてきました。もちろん私だけでやれたものではなく、関係者の助言と協力があって実現できたものでした。なお役員としての私は任務はごく簡単なものであり、以下の活動のすべてが私の担当ではなかったところに面白みがあります。何かのためになることもあろうかと思って記録しておくことにしました。

まず、なぜ私が下記の事を実施する気になったかを記録する。
役員は輪番制になっているが、高齢化が進んでいるので役員をやれない人が出てきて降り、対策が必要。そのため、会長、副会長4名、会計1名の役員6人は、常会長27名+アルファの中から互選で決めるように変更し、ただし役員6名には事務費補助を年間で1万円程度出すべきだと考えた。私がこう考えたのはいくつかの理由がある。
(1)ある役員が、検討不足により市からもらえるはずの補助金を貰わずにある工事を独断でやって、1年間の集会所積立金と同程度のものをムダに出金してしまった。しかも役員の誰もそれに質問をしない。・・・これはおかしい。今後、高齢役員により間違った施策がなされ積立て金などがムダに支出され、自治会運営が成り立たなくなる恐れがある。世を騒がせている○○詐欺なども気になる、と考えた。
(2)将来は役員の完全外注が必要になるかもしれないとの意見がチラホラ出ている。外注などしたら住民に大変な費用がかかる。
ところがその役員への事務費補助の資金をどうやって捻出したらいいものか。そこで自治会の会計報告を調べてみたら、防犯灯を市の補助によりLED化を進めているのに、電気料金はほとんど変わっていないことに気がついた。そこで、工事担当の電気店、市の担当課、東京電力などに何度も電話した。調べていくうちに、LED化しても東電にその旨を申請しないと電灯料金が安くならないことが分かった。そして自治会から依頼していた電気店では、申請手続きのために(数年間分の電灯料金相当の)費用を自治会から別途負担しないとやってくれないと言うこと、そのためうちの自治会では何年もの間その手続きをしていないことが分かった。ところが電話で聞いた他の全ての団地では申請手続きをして電灯料金が安くなっていた。なぜ手続きしてなかったのか、興味深い経緯があるが長くなるので省略する。

そういうことがあって、以下の改善活動をおこなった。

1.街頭防犯灯LED化の東電手続きを行なって支払価格を半額以下にした。・・・市の補助金を得て、毎年少しずつLED式防犯灯に変えてきていたが東電への変更手続きがなされれておらず、蛍光灯の高い料金を払い続けていた事の改善。また今後の発注先を変えて1年で多くの防犯灯を変えるようにした。これは私を含めて誰も気づいていなかったことだったが、いろいろ調べていたらわかったもの。金銭的に大きな損失防止になった。取引先変更はやりたくないと言っていた他の人もExcelを使った綿密なシミュレーションを見せ(向う20年間分として膨大な損失金額として示したら)納得してもらえた。

2.生ゴミ袋の集積所のブルーシートをネットボックスに変えた。・・・話は数年前から出ていたが誰も実行せずに来ていたもの。ブルーシートは市からの無料支給品だが、ネットボックスだと自分達の費用で購入になる。今年も先送りになりそうな事態をInspire(奮い立たせ)し、製品の選定、費用負担法や使い方の検討まで含めて実施した。一番のネックは費用をどこかだ出すかであった。
事前に調べた中で、他のことはいろいろうまくいっている団地でも設置費用の問題で進んでいないとのことであった。

3.自治会改革委員・・・昨年度からの申し送りによって形だけ発足した改革委員に命を吹き込むため、性格付けを12項目にまとめた。まだ規約などにはしていないが。主なものは、委員は役員として活動でき、本人が望めばいつまでも活動できるようにした。自治会改革だけでなく団地を良くするのだから名称を「団地を良くする会」に変更した。また自治会は、良くする会メンバーを辞め(止め)させることができるようにして、強権を持ち過ぎることが無いようにした。通常の自治会役員は毎年4月に全員が変わるが、良くする会メンバーは継続できるので活動も継続できることになる。私を含めた2,3名が「良くする会」メンバーとして残る。団地の約45年の歴史で継続的な役員の設置は初めて。

4.役員免除の目安をまとめた。・・・案はいろいろ出ていたが、多くの人の意見を入れて異論がなく、分かり易い簡明なものにまとめあげた。免除規定は自治会の長い歴史で初めてのもの。
いくつかの意見が出ていたが、本来やるべき会長、副会長がまったく進められず私が行なった。

5.「総務」担当を置くことにした。・・・昔は書記という役職があったのだが、機能していないとして数年前に廃止になっていた。そこで他の自治会の状況を調べ、書記よりやや仕事範囲が広くまた現代的な名称として担当を置くことにした。今年スタートさせて、次年度に引き継ぐことにした。これまではいろんな案が次年度申し送りとされて、実施されないものが多かったことの反省として本年度にスタートさせた。

6.自治会通信を毎月発行することにした。・・・議事録回覧よりも広いものを収録できる自治会通信を出す事にした。最初の作成担当を申し出て作成した。これも他の自治会を参考にした。誰かが一歩踏み出すと、あとは少しずつ改良されていく。これも今年度にスタートさせて引継ぐことにした。

なお、3~6は今後変更されることも十分あり得るものであり、諸事情により短期間で廃止されるものがあるかもしれないが、それはそれで良いと考えることにしました。住民のためになるから廃止するのであれば、結構なことです。
また、最初に考えた役員の互選化、および役員への事務費補助の支払いは2,3度話を出してみたのですが、他の役員に理解させる時間が取れなかったかったので、今後またやって行くつもりです。