インクタンクの重さ

2019.1/15(火)、曇  キヤノンの黒の顔料タイプBCI370PGBK、XLの空ができたので重量を計った。このタンクは10日以上前に「インクがなくなった可能性があります」として「×」表示の出ていたものをそのまま使ってA4文書を30~40枚くらいプリントし、ようやく本日交換したもの。まだカスレが出るようなことはなかったが。容器の重さは19.3gだった。
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念のため容器を開けてみたがインクは一滴も残っておらず、交換した時期としては妥当だったようだ。
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残念ながら「×」表示がで始まった時点で重量は計らなかった。2017年に調べたときは「×」表示の出た時点での重量は23.6gだったので、もし今回も同じようだったとすると4.3g、18%もさらに使えたことになる。
  23.6-19.3=4.3g

メーカは安全サイドに立って早めに交換を薦めているのだろうが、もう少しどうにかならないものか?
せめてタンクを透明にして目視チェックできるようにしてほしいのだが、最近は真っ黒の不透明だ。

不透明タンク・・・これはエプソンも同じ。紫外線でインクが劣化するようなことは、プリンタの中で使うことを考えればあまり関係なさそう。素人考えだが、ユーザに関与させたくないという意思の表れだろうか。

プリンタが壊れた

2018.9/27(木)、 一昨日、パソコンのプリンタが壊れました。わずか2年余りの使用だったので少し残念ですが安いものだったのでまあまあ。原因ははっきりしませんが、たぶん安いインクを使ったためだろうと思っています。

昨年末から3種類ばかりの安インクをテストするつもりで使っていたのでそのせいだろうと思います。最後に入れた黒インクが、カートリッジの外側にインクが漏れていたのを拭いてセットしたのですがそれから数日で動かなくなりました。プリンタの下のスポンジの部分を触ってみると黒いインクで濡れていましたので、素人診断ですが、インクが漏れてプリンタのどこかを壊してしまったのではないかと思います。それ以上の問題かもしれませんが分かりません。

「修理に出せ」と案内が出ましたが、修理に出さず廃棄して買い替えることにしました。修理にはインクを付けたまま送らねばならないだろうし、そうすれば互換インクを取り付けたままになりますので、「純正でないインクを付けたので壊れたのだ」と言われるだろうと思ったからです。

安いインクを使うとプリンタが壊れるよと、いろんな所で書いてあるのを見た記憶があります。あれはプリントメーカの脅しかと思っていたのですが、そうではないようです。そういえばずっと前にも一度、安いインクを使ってプリンタを壊したような記憶があります。

今回ようやく思い至りました。それは、現在のPC用プリンタは極めて精巧な印刷ができるすばらしいものですが、これはインクカートリッジを含めて極めて精巧なシステムであるということです。
ところが、プリンタの内部には手を入れられませんがインクは簡単に交換できます。そこで気軽に純正でない安い互換インクを入れてしまいがちです。
しかし、プリンタ本体だけでなくインクカートリッジの構造、インクの封じ方、インクの粒子、さらにインクの色や耐久性(耐候性)を含めて複雑で精密なシステムなのです。つまり、インクはプリンタの「部品」であると考えるべきです。したがって安易に、純正でない安い互換インクを使ってはいけないものなのだ、ということが体験的によく分かりました。

本題をそれますが、半導体メモリは、パソコンやデジカメのメーカ指定の純正でなくても十分動きます。メモリは完全な固体物であり機械的な部分は接触部分だけですから動作不良になる恐れが少ないと言えます。
それに対してプリンタは機械的に動く部分が多く、しかもインクは液体であり、そのインクを目に見えないほどの微細な液滴にして空中を飛ばして紙に噴霧する、しかも数種類のカラーインクを制御する、それを極めて高速に処理するという、信じられないほど高度な精密機械です。ですからその「部品」でもあるインクは純正を使うべきというのが、ようやく私がたどりついた結論です。

おまけにもう一つ。インクの値段が高いと思っていましたが、そう考えるのは間違いですね。あれだけの高性能であるプリンタが僅か1~2万円前後で買えることを考えるとインクが高いのは妥当と考えるべきです。つまり、たくさんプリントする人もあまりプリントしない人も、高性能のプリンタを使え、プリントする量に応じてインク代金で支払う大変よくできた体制、と考えるべきだと考えるに至りました。

電気量販店やホームセンターに行くとたくさんの安い互換インクを売っています。インターネットでは純正よりも先に互換インクが表示されます。

下の画像は純正インクの広告です。他の店と比べると大変安いですが、ビックカメラで売ってるもので、これは純正であり全く問題ありません。
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以下、互換インクの事です。
下記は安い互換インクですが、1行目に「互換」と書いてありますから分かり易くまだ良心的です。
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下記のものは「最優良純正」などと書いて、互換の「互」だけが最後にちょろっと見えます。注意しないといけません。値段を見れば純正ではない互換インクと分かりますが、慣れないと間違うかもしれません。
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他には、「CanonBCI371XL+370XLBK純正互換インク」などのような紛らわし記述のものもありました。見慣れた文字がずらずらと並んでその中にただ2文字「互換」が入っているだけだと見落とすことがあります。注意が必要です。

下のインクはどこにも互換とは書いてありません。インクカートリッジの画像のデザインとか値段が安すぎるのを見て純正ではないと判断するしかありません。こんなものは販売業者で取り締まってほしいものです。
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下のものは、箱の図柄も純正とよく似ており、価格もほとんど純正と同じようなものです。「リサイクル」と書いてあるのですが、前後にカタカナがたくさんあるので見落として、おまけに値段も純正とほとんど同じなので、みごとに引っかかって買ってしまいました。返金を申し出ましたが、なんの連絡もありません。間違って買った方が悪いということなのでしょう。
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互換インクが、量販店やアマゾンや楽天をはじめとするインターネット販売でこれほどに売られていると、使って良いのではないかと思ってしまいます。

私も買っていろいろ試してみました。
しかし、色変わりは激しいし、時々プリンタが壊れることがあることを知っておくことが必要です。
私はもう互換インクは使いません。純正インクはプリンタの部品だと考え、純正でない適当なものを入れてはいけない、これが約1年かけての私の結論です。

安価インクはダメでした

2018.8/28(火)、曇  キヤノンのBCI371シリーズ対応の安いインクを使って写真をプリントしてみましたが、やはりダメでした。やはり安い値段のインクはそれなりの物ということがわかりました。

下の写真はプリントから2週間あまりたった時のものですが全体的に赤っぽくなってしまいました。2週間余りでこんなに変わるとは驚きましたが、早く結果が出てよかったと思うことにしましょう。
左は西向きの明るい室内に放置しておいたもの。直射日光は当たっていない。
  右はプリント直後に3時間近く直射日光に当てたもの。直射日光に当てた方がいっそう赤っぽく変色しています。
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私の結論;安いインクは写真のプリントには使ってはいけない。紫外線に当てると変色が激しいが、そうでなくても数週間で変色する場合がある。

下の写真は2週間前の、プリント直後のものです。これだと純正とそれほど違わないと思っていました。ところがやはりダメだったわけです。
左はプリントした直後のもの。
  右はプリント直後に3時間近く直射日光に当てたものです。この時点ではまだ傷みはほとんど出ていなかったようです。
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2週間余りたった同じ写真の別の部分です。
左はプリントした直後のもの。
  右はプリント直後に3時間近く直射日光に当てたものです。
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同上です。
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なお、文字用の顔料の黒インクは今のところ問題なく使えている、と思っています。

プリンタの安価インクの使用実験

2018.8/10(金)、晴 台風が過ぎてまた31度前後の暑さになりました。

息子・孫たちがやってきて写真を撮り、プリントする段になってはたと困りました。正月の写真をパソコンのプリンタで印刷したものを見るとものすごい変色で使い物になりません。青が完全に抜けています。最近いろいろのインクを使ってみていますが、これは年末に買った安いS社のインクでした。

その直後、○○社のインクと入れ替え写真をプリントしていますが変色はしていないようです。しかし、互換インクは長い年月にどのように色が変わるのか心配です。そこで、○○社のインクで紫外線暴露の加速実験をしてみました。

下の写真の左は印刷直後のもの。右は本日の真夏の強い夏の日差しの下で、10時半から12時55分まで、約2時間半ほど放置したものです。
全体的にほんの少し黒が薄くなっているように見えますが、よほど慎重に比較しないと分からない程度です。額縁の中のカラフルな絵を見ると分かるようにカラーの色抜けはほとんど無いようです。
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○○社にメールで聞くと「耐候性では 純正インク品質と全く同じとはいえない」ということでしたが、この程度なら、まあ十分使えるでしょう。

8/28(火) 上記の評価は拙速だったことが分かりました。やはりダメでした。詳細⇒8/28(火)記事

格安インクを使ってみた

2018.4/17(火)、曇  プリンタのインクの安くて良いのを探していました。○○というインクはMade in Chinaですが、単品を買ってみて比較的良いことがわかったので、今回は自分で詰めるタイプのものを買ってみました。
値段は5480円と安くはありませんが、何度も注入できるだけのインクタンクが付いているので、純正の20%くらいの値段で使えるはずです。

開けてみると、5本ずつのインクタンクと空のカートリッジが入っていました。大型の顔料インクのタンクにはBKとしか書いてないので染料の黒のBKと間違わないように、自分でPGBKと書きました。この白い字はペン型の修正インクを使いました。
染料と顔料を間違って入れると絶対にいけませんので、これはやっておいた方が良いと私は思います。
カートリッジはインクの残量表示ができるオートリセット式だと書いてあります。まだ使っていませんが、この会社の以前の対応と品質から多分間違いないでしょう。
カートリッジは透明なので良いです。キヤノンのBCI-371,370の純正インクは黒色で不透明です。中が見えないとインク量をごまかされている気分がして好きではありません。純正も昔は透明だったのにどうして不透明にしたのでしょうか?、部屋の中でしかもプリンタの中で使うのだから紫外線対策と言うこともないでしょうに、不思議なことです。

カートリッジの手前のインク注入口プラグ(栓)の小さな楕円状の耳を軽く引っ張りプラグ本体をしっかり掴み引き抜き準備します。
次に、紙を2,3枚敷いて、清掃用のちり紙を2,3枚準備し、付属の薄手のビニール手袋を両手に付けます。

以下は、不器用な人は特に慎重に作業しましょう。

インクボトルの蓋のねじを開け、頭部のアルミ箔にカッターで切り込みを入れ、ちょっと押して穴を大きくしておきます。インクは液体ですからこの程度の隙間があれば十分なはずで、アルミ箔を全部取る必要はないはずです。全部取ろうとするとインクボトルをひっくり返したりしかねず危険です。

インクボトルにボトルキャップをねじ込みます。このとき、ボトルのねじがやや成型不良気味な感じがしましたので、ねじ込み初めにちゃんとかみ合っているか確認した方が良いです。私は最初の一度だけですが、ねじがかみ合っていないのに無理して閉めそうになって、あわてて戻してやり直しました。

カートリッジの注入口からインクを入れます。案内にも書いてある通りタンク部分の8分目で止めた方がいいです。(タンク部分のインク量が見えるので良いですね)
無理してそれ以上入れようとすると穴の外にインクが泡と一緒に出てきてしまうので、やらない方がいいです。

注入が終わったら、ボトルキャップのノズル(細い先端)のインクをちり紙でふき取り、ノズルキャップをノズル分部にしっかり取り付けます。
次に、カートリッジの注入口周りにインクが出ていたらきれいにふき取り、引き抜いてあったプラグを注入口に差し込みます。差し込んだ後、逆さまにして漏れがないかどうか確認してみましたが全て大丈夫でした。

全部入れ終わりました。下の紙は全くインク汚れはありません。手袋も全く汚れていません。ちり紙は少し汚れましたが、これはボトルキャップの細い先端をふき取ったものがほとんどです。

この時点ではカートリッジ左側の白いスポンジの方にはほとんどインクは移動していませんが、これから徐々に移動するはずです。

ここまでは完璧な仕事ができたと喜んでいました。ところが・・・。

上の作業から15時間くらいたった翌朝9時半頃見てみました。あれ、インクが左のスポンジ側にあまり移っていません。プリンタは、この左のスポンジの下に空いた穴からインクを取り出すようになっているので、スポンジ側にインクが移らないとプリントできません。

Yのインクで、下側の朱色の保護キャップを外して見てみると、カートリッジ底面にある横長丸のインク出口分部のスポンジにインクが届いていません。これではプリンタは正常にインクを取り出せないでしょう。

以下は後でマズイやり方と分かりました。問い合わせたところ、同梱されていた「詰め替え方法」の記述が古いバージョンと分かりました。
危険は承知でカートリッジ上面にあるインク注入口プラグを数秒間だけ開けてみました。そうすると底面のインク出口穴からインクが滴り落ちて敷物を汚してしまいました。しかしそれでも出口全面のスポンジにインクが浸み込んでいません。

カートリッジの裏面を見ると、かなりインクが行きわたっています。ということは、底面の出口穴のスポンジの一部がインクを寄せ付けない結果になっていると思われます。理由として考えられるのは、スポンジが固く詰まり過ぎているのか、スポンジ自体が不均質なのか、油のようなものが付いているのか?、どれが原因か分かりません。

この状態で再度、上面の注入プラグを数秒間だけ開けてみました。底面の出口穴からインクが滴り落ちるのですが、やはり出口全面のスポンジにインクが染みません。

ここまではマズイやり方。

他のカートリッジはどうかと、底面の保護キャップを外してみました。
BK、M(左)は出口全体のスポンジが浸みています。しかし、PGBKとC(右)は出口穴のスポンジはほとんど浸みていません。

出口全体のスポンジが浸みていたBKカートリッジの保護キャップの内側を見ると、インクが出過ぎて他の部分に漏れています。これはいけません。プリンタにこのまま取り付けるとインク漏れが起きてプリンタを痛めてしまう恐れがあります。
カートリッジ上面の注入口栓が閉まっていることは確認していますが、再度よく押さえておきました。これで様子を見てみます。

インクが行き渡っていなかったC,PGBK,Yのカートリッジを立てて、(下側になった)出口まで十分インクが浸みるかどうかやってみることにしました。

3、4時間放置してみたら3本とも全部のインクがスポンジの方に移っていました。これで成功です。
ただし保護キャップ内側にはインクが漏れていますのでふき取りましたが、今後は漏れ出ないのかどうかちょっと心配です。

なお、2回目からはすでにインクは染み込んでいますので、カートリッジを立てる必要はないと思います。
一応これで成功して終わりですが、下記も書いておきます。

★○○社に「インクが出口まで浸み込まない」とメールで問合せしたら、同梱されていた「詰め替え方法」が古いものと分かりました。

新しい方法は、下記のようにインクを入れ終わって、注入口プラグを外している(保護キャップはしている)状態で、黄色い空気穴テープをはがして数時間置くのだそうです。こうすれば、インクはスポンジにしっかりと浸みこむことができそうです。
このときはカートリッジを立てて置くとインクが漏れすぎそうですので、普通に平らにしておくのが良いと思います。私は(すでにインクが浸みこんでしまっているので)実験できません。

少しもたもたしたことはありましたが、何とか無事準備出来ました。