本当に夢ではないようだ

今朝起きて頭を叩いてみました。痛かった。昨日聞いた退院の件、ウソではないようです。

40年間かけて調べてきた趣味の本の第2校正を昨日午前中に送信し、印刷に入ってもらうことになりました。まるでこの入院は、その本を完成させるために準備されたような奇妙な印象があります。

丁寧に対応してくれた若い医師がいたのですが、研修医だったので今日が最後だと、昨夜挨拶にこられました。突然のことで驚きましたが、はなむけに次にことを伝えました。

「痛くて痛くて入院した最初のころ、背中に手を回して大丈夫ですからねと、言っていただいた。あれがどれほど有難かったか、痛みが軽くなったか、想像できないでしょう。医師になると忙しい毎日になるでしょうが、今後とも患者に手を触れることをぜひ続けて下さい。」

今朝も、毎朝やっているように、唯一外を見られる談話室の窓から手を合わせてポンポンと拝んできました。特定の宗教に帰依する気は、今のところありません。

私が拝んできたのは、この素晴らしい日本の医療体制、政治経済の安定した状況、高い信頼性を評価する気質や技術、日本の素晴らしい気候・風土、そこに偶然生まれつき、良いものを良いと言える自分、そういうもの全てに感謝してきました。

本日も、ひと箸ごとに7、80回近くも噛んで朝食が終わり、歯ブラシを時間かけてしっかり行い、痛み止めその他の薬をのみ、抜ける頭髪をすき取り、白血球減少対策の点滴が終わり、1日が始まりました。

 

本当に夢ではないようだ」への5件のフィードバック

  1. 正道様
    退院が決まったとのこと、またご病気からの劇的なご回復、本当におめでとうございます。100パーセントの完治ではないことは重々承知しておりますが、それでも嬉しくて涙が込み上げてきます。幸子さんもどんなに安心なさったことでしょう。私の息子も先天性の病気で、長年に渡って入院、検査、手術を繰り返して参りました。今も後遺症を抱えての日々を送っております。ですので、家族が先の見えない病気になった時の気持ちが痛い程分かります。でも、正道様は終始前向きに治療に取り組んでいらしたとのこと、それが好結果をもたらした一助になったことは間違いございません。一日も早い寛解、緩解(ネットで調べましたところ、リンパ腫の場合は完治ではなくこう言うのだとか?)をお祈りしております。先ずはおめでとうございます。

    • 人は自分が痛みを経験すると他人の痛み、苦しみ、悲しみが分かるのだなと理解できるようになりました。頑張ってください。

  2. 奥様 間瀬様からメール頂きました。まさか?最初は冷えからの坐骨神経痛かな?ぐらいに思っていましたから。私も経験有りましたので。的外れというか失礼にも湯たんぽなんて。ごめんなさい。それがペット検査?えっ。ただ事では。どうなさったかな?激痛の中でのいろいろな検査辛かったでしょう。でも,本当に良かったですね。頑張りましたね。激痛 しびれ 闇の中に引き込まれるような無念さを ご自分の事として受け止め 自由な自分のための時間として 本の校正(ご自分の40年の積み上げを出版ですか?)をなさるとは!!!!!凡人には出来ないことです。と,言うよりも体重の記録も継続はちからなりでしたね。
    今回の頑張りも奥様は最初から信じていらっしゃいましたよ。ご自分にカツを入れてシッカリシナクチャ!
    とね。二人三脚の勝利ですね。私もいろいろ学ばさせて頂きましたよ。どうぞ気をなが~く無理をせずこれからお体労わって下さい。本当にお疲れ様でした。六車菜園ブログを待っています。お大事になさって下さい。

  3. 六車正道 殿
    妻経由で、貴兄の入院を知りました。又、退院決定おめでとうございます。
    一昔前だと、悪性リンパ腫は非常に怖い病名に聞こえましたが、貴兄のブログで、医学の急速な進歩を知りました。完全完治を祈念しております。
    退院後は、知らず知らず無理をすることがあると思います。是非、奥様の言うことを聞き、無理のない生活をおくってください。

    桐上清一

  4. あの激痛で発見できたんですね。もし、激痛がなければ、もっと大変だったんでしょう。

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