■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■  2015.3.16

■景気が良いのでしょうか?

 久しぶりに年度末に忙しくなりました。1月終わりから調査とか
技術支援の仕事などやりました。(土)(日)なしも数週間続きました。

 面白かったのは、ある銀行が中小企業や起業者を対象に新ビジネス
の表彰制度をやっており、それへの応募の手伝いをしたことでした。
銀行も良い会社を見つけ育て、投資先を探しているのでしょうか。

 また中小企業庁が、中小企業への専門家派遣という制度を運営して
おり、その専門業務の中に知的財産経営という項目がありました。知
的財産を経営的に活用する業務の支援ということです。中小企業への
支援活動をすると国が費用を出してくれるものです。技術士というと
専門家としての認定が簡単でした。

 国による中小企業支援の施策の一環だろうと思います。アベノミク
スの一環なのでしょう。

 制度活用の手続きは、むかしサラリーマンの最後の数年間やった、
会社の出張手続の電子ネットワーク処理とよく似ていました。国から
この運用を一手に引き受けているP社の担当の人とは、ネットや電話
などで何度もやり取りしましたが、顔は一度も会わせずに完了しました。
(P社のさらに現地代理機関のような所の人とは何度か会いました。)

 便利な体制になったと思いますが、現役時代に出張手続きの電子決
済などの経験のない70歳過ぎの人は利用しにくかろうなと思いました。

 国が金を持っている証拠でもあろうし、景気は回っているようです。

 
■昔々、その23・・・    前←  ⇒次  その1

 首都プレトリアは南緯18度くらいで、日本で言えば沖縄くらい所にあります。しかし海抜1200m余りの高地にあり、空気は乾燥しています。一方、日本ではまだ真冬の3月初めですが、南アは日本の9月初めのようで、まだまだ暑い季節です。

 このため、昼休みに散歩して事務所に戻ってきたら体がぐったりしたことがありました。強い日射しとやや薄い空気と、いくつものトラブルやら、その一方でそろそろ終わりという安ど感などが入り混じって疲れを感じたのかもしれません。とはいえ、コーラなど水を飲んだら直ぐに回復しました。若いということは復元力が大きいなと、今になって思いだします。

 黒人と白人、また褐色の人が混じっていますが、ビジネス街というか表通りでは皆が穏やかに生活しているように見えました。役割分担して静かに暮らしているように見えました。が、見えない所で差別があり生活水準が大きく異なっていたのでしょう。
 そういえば、昼間から酒飲んで酔っ払っているのを1人見かけましたが日に焼けた白人のようでしたが、混血のアフリカーンズと言われる人だったかもしれません。

 昼食を事務所で食べてゆっくりしていると、褐色の青年がのそりと入ってきて「仕事をくれませんか?」とか何とか言っています。たまたま玄関近くには私しかおらず、「仕事は無いよ」とか何とか言ったように思います。後でそのことを弁理士さんに言うと、また来たかというようなことを言っていました。

 夕方になると、黒人は居住地区に帰らねばならないそうでした。弁理士さんはその黒人の居住地区に、昼間でしたが車で連れていってくれました。粗末な家が軒をつらね、たくさんの黒人がぞろぞろ歩いており人口密度が高い所でした。
なぜ、南アの恥部とも言うべき黒人居住地区に連れて行ってくれたのか分かりませんでした。じつは、私は興味を持っていたのですが、それについては何も言わなかったのですが・・・、雰囲気で分かったのでしょうか?

 ダイヤモンドの露天掘りの鉱山があると言うので、案内してくれました。直径が7、800m、深さが100mもありそうな巨大な穴の下でトラクターが動き回っていました。別の建物に行くと、ダイヤモンドの選鉱をしていました。部屋の中央上部に長さ10mくらいの一直線の樋がありそこから左右の斜面に水が流れ落ちています、ときどき、透明なガラスのかけらのようなダイヤモンドの原石が水と一緒に転がり落ちてきていました。

その脇に下のような看板が立っていました。
「Don't take any, without photograph.」(写真以外何も取るな)つまり写真は撮っても良いが、ダイヤモンドなどは取ってはダメということのようです。出るときに建物の入り口にも同じ看板が出ているのに気が付きました。

 手を大きく伸ばせばダイヤモンドを掴めるような見学コースでした。誰もダイヤを取るなどおかしなことをする人はいないのか、それとも取ったとしても、磨く前のダイヤなど価値はガラス程度のものなのか、不思議でした。

 南アは、白人や名誉白人である日本人にとっては、何かのんびりした良い所に思えました。こんなところに住みたいものだと何度も思いました。ダイヤモンド選鉱場の状態も、見学コースに入れるとしても、日本だったら、金網で被って盗めないようにするだろうと思います。金網の無い状態は、ゆったりとした国柄を表わしているように思えました。しかし、人種隔離政策・アパルトヘイトが実施されていたのですが。
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