■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■  2014.10.23

■WebCPC、WebFIの無料提供について

 秋になってこれらのダウンロードが増えました。特許調査ニーズが
高まってきたのでしょうか?
http://www.patentcity.jp/muguruma/webfipr.htm

 またFタームを使いやすくしたWebFtermについても問い合わせがあ
りましたが、これはデータが2006年以降更新していないこともあって
無料提供はしていません。(無料提供するにも手間暇がかかります)

 また、これまでこの無料提供についていくつかの質問がありました
 ので、その回答をQ&Aとしてご紹介します。

●Q;なぜ無料で提供するのか?

A;私の利用経験から、これらのツールは大変便利なことが分かって
 います。特にFI記号は実際の調査活動で有益なものであり、もし
 「WebFI」が無かったらどうやって仕事をしていたろうかと思うくら
 い役立っています。

  ところが「WebCPC」を売り出した時に、「まだ実務で使うことは
 少ないと思われるので費用を払って購入することは難しい、しかし、
 WebCPCを使えればCPCの理解に役立ちそうなので有益なものだと
 思う」とのご意見をいただきました。

  そこで考えたのですが、私は特許情報界で長い間お世話になり、
 それなりに満足できる仕事をやってこれたので、ここらで皆様にお
 返しをする時期ではないかと考えました。そこで、WebCPCを2014年
 初めから無料提供を開始しました。また皆様に一番お役に立つのは
 WebFIと分かっているのでそれも1月末から無料提供に踏み切ったも
 のです。 http://www.patentcity.jp/muguruma/webfipr.htm

  また、検索機能を使うにはパソコンにダウンロードしないといけ
 ませんが、参照利用だけなら簡単に行えます。そこで、2月になっ
 てから、Web上で参照機能の使い方を開放したものです。

●Q;利用実例を紹介した本はないか?

A;メールマガジンでも紹介したことがありますが、昨年5月に
 発行した私の本「研究者のためのアイデア発想」(発明推進協会)
 でも詳しく紹介しています。
 http://www.patentcity.jp/muguruma/ideagainen.htm

●Q;IPDLや他のツールを使っているがそれより便利だろうか?

A;IPDLは広範囲のデータを利用できるなどのメリットがあり
 ます。他のツールもそれなりのメリットがあるでしょう。
  これに対して、WebFIやWebCPCは、数十のFI記号を一括して
 質問して、それぞれの直系上位のFI記号を表示させることが出来
 ますし、また直系上位の説明文を含めたキーワードのand検索でFI
 記号を探せるなどの特徴があります。
 また不要になったらフォルダを削除するだけで完全に削除できます
 ので何も問題ありません。


 
■昔々、その19・・・    前←  ⇒次

 私の姓は「ム」で始まりますし、名前は「マ」で始まりますので、共に最初に口を閉じないといけません。ずいぶん昔のことですが職場の人にそれを指摘され、「発音しにくいな」と言われたたことがありました。
そう言われても変えるわけにもいかないんですけどね。

 ところが、カメルーンでは、またアフリカの多くの国でそうなのだろうと思いますが、ムとかンで始まる名前の人が沢山おりました。口を不用意に開けるとハエとか害虫が飛びこんでくる恐れがあるから、こんな名前が多くなったんだろうか、などアホなことを考えたりしました。


※現地職員も長そで。作業員は半そで。乾燥しているのでネクタイしても過ごせます。

 ところで、アフリカはカメルーンのOAPI特許庁に行くとガラ〜〜ンとしています。7,8カ国が集まっての組織なので、4,5階だての立派なビルです。ところが休日かと思えるほど人がいません。
「特許公報は出してるよ、最後に出したのは・・・そんな前じゃない、確か去年だよ」という感じでした。

 そこの若手の役人がしきりと私に「あんたの髪の毛は染めてるのか?」と聞くです。何でそんなことを聞くのかと思っていましたら、ダイといってるので「染める」と思ったのですが、しばらくしてから間違いが分かりました。「髪の毛は死なないのか?」と聞いていたのでした。彼らの髪の毛は少し伸びると死んでしまうので長くならないとのことです。

 頭の皮膚も黒いので髪のことはあまり気付かなかったのですが、確かに1cmにもならないうちに切れてしまうようです。毎月床屋さんで金を払う立場からすると羨ましく感じましたが。

 特許庁で少し資料を見たり話していると、じゃランチにしようということになり、何処に行くかと思っていましたら、一人の事務官の家で食事でした。終わってから特許庁にいつ帰るかと聞くと、自分達はもう帰らないのでホテルまで送って行くとのこと。やる仕事がなくて退屈なようでした。

 また別の日のことですが、今日は自分で歩いて帰ることにして、12時前後に特許庁を出ました。玄関を出て、少し離れると立派なビルですので写真を撮っていると、向かいのビルの2,3階から男が私に向かって大きな声でナンタラ、カンタラと叫んでいます。さっぱり意味が通じませんのでそこから離れようとすると、降りてきたひげ面で赤茶けた黒っぽい2,3人の男が私を取り巻いています。

 真昼間ですし、物取りではないと分かるのですが何かよく分かりません。別の建物を指差してあっちに行こうと誘います。誘拐などではないと分かるのですが、厳しい顔つきをしています。

 連れて行かれたのは警察でした。最初はフランス語でしゃべっているようでよく分かりませんでしたが、カメラを出せと言っているようです。何をしていたのか聞いてくるので、特許庁を訪問して記念の写真を撮ったのだと言ったのですが、それがいけないと言っているようです。

 さっぱり事態が分からずにいると、特許庁で先ほど別れた事務官がやってきて、ここらは政府機関の建物が多く、それらの写真は撮っていけないのだと説明してくれました。特許庁くらいを写真撮って何が悪いのかと思いましたが、発展途上国ですからいろんな事情があって規制されているようでした。

 出発前、職場で政府機関の建物を勝手に写真撮るとスパイと似たような扱いを受けることがありうるので注意しようと聞いていました。ところが、民主的な運営をされているようなので少し安心してしまったようです。発展途上国と言うのはいろんな思惑が動いているので慎重さが必要です。

 その後、ホテルまで車で送ると言う事務官を断って、30分くらいかけて歩いて帰りました。太陽はギラギラとしていますが、湿度が低く蒸し暑さは感じません。

 赤茶けた大地にアスファルトを敷き詰めた道路が走り、その両脇に人家、店がひしめき合っているかと思うとその隣にはジャングルの端っこがひょっこり顔を出しているような、土くれと濃い緑の風景でした。

 2月末でしたので太陽は赤道を越えて南に行っていたのが少し戻ってきていました。ヤウンデは赤道の北側200kmくらいですので、太陽はだんだん真上に戻ってきている時期でした。

 無事ホテルに帰りつきましたが、疲れました。疲れ過ぎてマラリアなどに感染すると大変ですから、まず昼寝です。
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