■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■  2018.11/8

■特許・情報フェア2018を見て

 AIによる特許調査に関心を持って見てきました。特許検索に概念検索ではなくAIを使っているというのが1,2ありましたが、私はよく理解できませんでした。

こちらの理解能力不足もあるし、私が聞いた説明員より上手な人がいるかもしれないので、ご参考としてください。。

検索時ではなく、前処理にAI的な手法を使っているのは幾つかありました、また検索において概念検索をベースとして一部をAI的な処理をしているというのもありましたが、これらはよく理解できました。ただし、AIとかAI的と言っても様々なものがあり、ディープラーニングだけではないので、注意して聞くことが大切なようです。

N・・・調査にAIを使うと思えるパネルがあるが、話を聞くと
 概念検索そのものだと明言していた。データベース作成時のワ
 ードの関係の処理にAIを使っているとのこと。ワードの頻度
 処理にもAIを使っているということだったが、その内容は説
 明してもらえなかった。

F1・・・特許でなく論文を使ってAI利用の研究者探し。前処
 理として研究者の特性を分析するところにAIを使っている。
 似た論文を探すところは概念検索そのもの。

P・・・前処理として特許ごとの近さを計算しておくが、その近
 さを計算するモデルにどれを使うか自動的に評価して決めるこ
 とをAIと言っている。検索部分は概念検索そのもの。

W・・・検索は概念検索であり、前処理時にAIのディープラー
 ニングを使っていると言っていた。詳細は説明してもらえなか
 った。

V・・・概念検索結果の特許の近さを計算して画面にドットプロッ
 トし、領域とか企業別などに指定して特許の内容を参照する。
 (AIと言っていたかどうか不明)

A・・・社内分類付与やSDIにAI的な処理を活用。事前に社内
 分類ごとに幾つかの特許を調べておき、それを学習させ、与えた
 特許を分類ごとに割り振るもの。やり方は概念検索に加えて、関
 連語や類義語辞書を使ったり、語の近さを使って、2つのアルゴ
 リズムで分類仕分けした結果を自動的に比較して1つを選び(こ
 れをAI的と言ってる模様)最終的に社内コードを決める。これ
 を利用してSDIも行なう。
 
F2・・・AIが調査をサポートするというだけで内容不明。教師
 データの自動設定、などと言うが、聞いてみるとそれは質問文を
 行ってるようでもありよく分からない。質問文を形態素解析する、
 等と言っていた。概念検索に限りなく近い気がするのだが、説明
 員は概念検索のことを知らないと言っていた。また、古典的な検
 索方式ではなく、人間の機微を反映した検索ができる、などと情
 緒的な説明をしているように感じた。特許庁で分類付与支援に使
 ってもらっている、とも言っていた。
 元々は法律支援の会社だそうで検索の事はよく知らない模様。
 ※説明受けてた人が「へー、検索式なしで検索出来るんですか?」
  と大きな声で驚いていたが、「概念検索で実現してるじゃない
  か、何か変だな」と感じた。

P2・・・AIセマンティック類似検索とかAI分類予測などと人
 目を引くことをパネルに書いてるが聞いてみると、概念検索その
 ものと答えた。1回目の概念検索結果を検索者が見て不要な特許
 等を宣言して再度、概念検索を行なわせるようなステップがある
 からAIという言いかたをしている、とのこと。流行りの言い方
 をしている、とも言っていた。(正直に言ってもらい理解できた)

H・・・検索結果を見て最も近い特許を指定したり、新たな文章を
 入力して、その検索結果を対象に概念検索を行なえる類似順ソー
 ト機能があった(AIは使っていない)。
 事前に全文を対象にAI技術で課題、解決手段の文章を取り出し
 て蓄積しており、それを表示できる。また、検索結果を対象に数
 個の集合に分けて見せるクラスタリング機能がある。クラスタリ
 ングは指定なしで自動的にもできるし、幾つかのキーワードなど
 のシードを与えて行なわせることもできる。結果を見て集合に入
 っている特許の合否を指定して、再クラスタリングもできる。こ
 れは概念検索をベースにその上でAI学習処理を行なっている。
 自動分類付与;社内分類コードと割り当てた特許を学習させ(こ
 れをAI的と言っている)、新たな特許を与えて自動分類付与を
 行える。

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