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■特許の自動分析で何が分かる?

 特許分析を自動的におこなうという(ふれこみの)ソフトが市販されてい
ます。しかし、特許の分析が自動的に出来るのでしょうか?

 明細書中のキーワードを自動的に処理して、似た内容の特許を集め、企業
ごとの注力分野を分析してくれるというシステムがあります。しかし、本当
にやれるのでしょうか?

(販売者以外の人から)使い物になるから継続して使っていると聞いたこと
がありますか?
 私は残念ながら聞いたことがありません、期待しすぎなのかもしれません
が・・・

    IPCによる分析はそれなりの意味がありますが、大雑把過ぎ、
   またノイズや漏れが多くて一定以上の精度が必要な場合には使
   えません。

 使い物になる特許分析は手間ヒマをかけてじっくりやる必要があります。

 その対応として、人が抄録などを見て技術コードを付与し、カラフルなマ
ップを作るソフトがあります。これは自動分析マップよりは実用になるもの
と思います。ただ、数十万円もかかり、高機能ですが、使いこなせないなど、
数回しか使わない場合、割高です。

 そこで「特許情報の効率的調査とその分析および活用法」として、高価な
分析ソフトなしで特許分析の結果をバブルチャート(※)にまとめるための
セミナーを2007.1/29(火)におこないます。
詳細案内 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC080130.php

 ※バブルチャート⇒ http://www.patentcity.jp/muguruma/bubble.htm

このメルマガ読者に限り、講師割引が可能です。必要あれば下記よりメール
をお願いします。
メール送信 http://www.patentcity.jp/mailtomug.htm

  もし、これでバブルチャートが上手にできない場合・・・お手伝いします、
     若干の費用はお願いします、申し訳ありません、(~_~;


■高性能プリンター

 契約書を受け取り、押印をして返送することになりました。控えとして契
約書をインクジェット式カラープリンターで両面印刷し、原本に押印し返送
しました。

 ところが2,3週間後、先方から電話がありました。私が送ったのはカラ
ープリントしたコピーであるというのです。

 その人も、受け取ったとき気づかずにファイルしてしまったが、後日、収
入印紙を触る機会があって気がついたとのことでした。

 このように、悪意はないが原本と思ってコピー品を使ってしまう事態が起
きかねないほど最近のコピー技術は進んでいます。しかも、2万円前後の安
価なプリンターでそのような性能ですから全く驚いてしまいます。

 日本の数社が競って技術開発をした結果ですが、このような進んだ技術に
は当然ですが、膨大な特許出願があります。ところが、世界的にみればプリ
ンターの特許などそれほどの数ではありません。

 そのため、日本においては国際特許分類・IPCは尊重するけれども日本
の特許事情に合わせて特別に件数の多い分野は、別の分類を作成しています。

 日本特許庁は、IPCを細分化したFI記号とか、まったく別の観点で特
許を詳細に見てあらかじめコード付与しておくFタームという2つの分類体
系を整備しています。
そのFI記号やFタームをさらに使い易くしたものが、六車技術士事務所か
ら販売しているWebFI、WebFtermというシステムです。
 詳細案内 http://www.patentcity.jp/muguruma/webfipr.htm

 下記は印刷、プリンティングにおけるインク粒子の飛翔制御に関するFI
記号の圧縮表示です。

  B41J 3/00 それらが設計されているプリンティングもしくはマーキング
   方法またはそれらが構成されている目的に特徴があるタイプライタま
   たは選択的プリンティング機構
  B41J 3/02 ・文字を書くことによってまた幾つかの成分を結合すること
   によって組立てるもの
  B41J 3/04 ・・可動針または可動針の類似物またはライテング・ジェッ
   トによるもの
  B41J 3/04,101 ・・・インクジエツトによるもの
  B41J 3/04,104 ・・・・インク粒子飛翔制御装置,例.帯電・偏向・速度
  
 ※圧縮表示は、直系上位の分類だけを表示するWebFI独特の表示法です。

 下記は、IPC=B41J 3/04を細分したFI記号の全体です。

  B41J 3/04 ・・可動針または可動針の類似物またはライテング・ジェットによるもの
  B41J 3/04,101 ・・・インクジエツトによるもの
  B41J 3/04,101A カラー記録
  B41J 3/04,101B インクミストによるもの
  B41J 3/04,101Y インク,記録媒体
  B41J 3/04,101Z その他
  B41J 3/04,102 ・・・・インク供給装置
  B41J 3/04,102N ノズルの乾燥防止
  B41J 3/04,102H ヘツド部の清掃
  B41J 3/04,102R 不要インクの回収
  B41J 3/04,102Z その他
  B41J 3/04,103 ・・・・インク粒子形成装置
  B41J 3/04,103A 圧力制御方式一般
  B41J 3/04,103B ・バブルジエツト式
  B41J 3/04,103D ・ダイヤフラム式
  B41J 3/04,103C 空気流を用いるもの
  B41J 3/04,103E 振動制御方式〔コンテイニユアス型〕
  B41J 3/04,103F 磁性流体を用いたスタイラス方式
  B41J 3/04,103G 静電又は磁気吸引方式
  B41J 3/04,103S 熱溶融インク〔固形インク〕を用いるもの
  B41J 3/04,103T (多孔シート等のインク担体を用いるもの〔Sに優先〕)
  B41J 3/04,103H ヘツドの組立て・製造
  B41J 3/04,103N ・ノズル又はオリフイス〔板〕の製造
  B41J 3/04,103X 濃淡又は階調記録を行うもの
  B41J 3/04,103Z その他のもの
  B41J 3/04,104 ・・・・インク粒子飛翔制御装置,例.帯電・偏向・速度
  B41J 3/04,104A 荷電制御型及び飛翔御一般
  B41J 3/04,104B 電界制御型
  B41J 3/04,104C 位相検索・制御〔Fに優先〕
  B41J 3/04,104D ノズルと用紙の相対移動に対する飛翔制御
  B41J 3/04,104F フイードバツク制御を用いた飛翔制御
  B41J 3/04,104G 歪補正を用いる飛翔制御
  B41J 3/04,104H 文字等のドツトパターン処理に特徴を有する飛翔制御
  B41J 3/04,104E 荷電又は偏向電極
  B41J 3/04,104K 検出電極又は検出装置
  B41J 3/04,104X 濃淡又は階調のための飛翔制御
  B41J 3/04,104Z その他のもの

 最近は紙へのコピーだけでなくCD-Rへのコピーも簡単に出来てしまいます、
WebFI、WebFtermをコピーされてしまったら・・・、困ります (~_~;

■過去の索引 http://www.patentcity.jp/merumaga/index.htm
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