■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■ 2017.8.28

■すばらしい検索システムはどこにある?

 このメルマガを見ていただいている多くの方は特許情報検索に関係した方と思います。

多くの人が探し求めている素晴らしい検索システムとはどんなものでしょうか?

漏れが限りなく少なく、再現率が限りなく高く、限りなく不慣れな人でも、限りなく使い易いシステムがあるとすれば、それはたぶん素晴らしいシステムでしょう。

 そんなシステムがあるのでしょうか?
 
情報検索ではありませんが、電気とか鉄道や地下鉄、またテレビや新聞などのシステムは、該当すると思います。
社会インフラと言われるものはだいたい該当するようです。

限りなく事故が少なく、限りなく正確で、限りなく不慣れな人でも、限りなく使い易いものです。

もし情報検索システムがそのようなものになったら、嬉しいでしょうか?

多分、世の中全体としては嬉しいことでしょう。
Googleなどの目指しているのはそのようなものかもしれません。

つまり、社会のインフラとしての情報検索システムです。

しかし、もし特許情報でそのような素晴らしいシステムができれば、このメルマガの読者の多くの人は仕事を失ってしまうかもしれません。
誰が使っても良い検索結果を得ることができるなら、検索の専門家は不要でしょうから。

しかし、多分そうならないと思います。

誰が使っても良い検索結果を得られる検索システムはインフラとしては素晴らしいものですが、企業はそれよりももっと素晴らしいシステムを求めることでしょう。

なぜなら、多くの企業が利用する知的財産の存在理由は、競争して良い製品やサービスを開発した時にそれを守るためのものです。

情報検索システムは技術開発を支援し、また企業を守るための知的財産制度の円滑な運営に役立つものです。
ですから、ある程度の素晴らしい検索システムがあったとしても、企業はそれよりも良いものを求めるでしょう。

結局、素晴らしい検索システムがあったとしても、それに満足することはできないのが検索関係者の宿命だと言えます。
「良いシステムはないのか?」といつも探し回る運命にあるのではないでしょうか?

徳川家康の人生訓とされるものを思い出します。

「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し、急ぐべからず」

素晴らしい検索システムを探して目的に至ることはできないのであれば、先を急いでジタバタしても徒労になるかもしれません。
今あるシステムを上手に使いこなすのが賢い方法に思えます。

青い鳥を探し回って帰ってみると家に居るかもしれません。


--- <広告> --------------------- 
知ってましたか?、概念検索は無効資料調査に最も適しています。
概念検索の無料セミナーを開きたい方、詳細は下記URL。
 ⇒ http://www.patentcity.jp/merumaga/20170101.htm


---------------------------------
◆今回の記事は面白かった!と思った方はワンクリックしてください。
  (クリックしても何も義務はないし、誰なのか分かりません)
  http://clap.mag2.com/kaethihaet?20170828


----------------------------------------------
◆過去のメルマガ一覧
  http://www.patentcity.jp/merumaga/index.htm
発行元 六車技術士事務所/六車正道
  http://www.patentcity.jp/muguruma/index.htm
メール http://www.patentcity.jp/mailtomug.htm
----------------------------------------------