■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■  2014.5.12

■本と技術者・研究者むけの先行技術調査のセミナーの違い

 今回のセミナーと昨年発行の本は同じ内容かと質問がありました。

セミナー;技術者・研究者にもできる!
     先行技術調査とそのための特許分析ノウハウ
     日時;2014.6.20(金)、10:30〜16:30
       https://www.rdsc.co.jp/seminar/140654

本/『技術者のためのアイディア発想支援』(2013.5月)

 検索手段が概念検索である点は同じです。しかし、それを使う
対象が、昨年の本はアイデア発想支援を対象にし、今回のセミナ
ーは特許調査に重点を置いておりおります。
 また、下記の点などの違いもありますので今回のセミナーにご
出席いただけば概念検索のご理解がいっそう進むものと思います。

・概念検索がうまくいくシステムとそうでないシステムの
 違いの詳細を本ではあまり詳細まで書いておりません。
・文章(本)では表現しにくい重要性の程度がわかる。
・紹介する概念検索の実例の一部が異なる。
・講演中に概念検索システムにつないで検索をやってみる。
・受講者の希望テーマで概念検索を実際にやってみる。

ホントの違い・・・ダジャレです。

 
■昔々、その14・・・    前←  ⇒次

 カイロのホテルは大きくりっぱ。ロビーの隅には、白いエジプトふうのターバンのようなものを頭に巻き、白いゆったりした民族服らしいものを着た太った人があちこち立っています。ホテルの職員のようですが何をするでもなくぶらぶらしています。宿泊するフロアの廊下の角にも立っていました。安全確保のためのようでしたが、逆によほど治安が悪いのかなと心配になりました。


※大ピラミッドの真下。この上に山のような石積みがあります。

 部屋に入ってみると、鍵は掛けられるのですがドアチェーンがありません。これまでのホテルはすべて内側からチェーンを掛けられましたので夜も安心して眠れました。

 チェーンがないと、寝ている間に上着のポケットに入れた財布などが無くなってしまうんじゃ無いかなどと心配でした。というのは、ホテルはどこもそうですが、入口に近い所にあるクローゼットにスーツを脱いで掛ける形になっています。部屋が結構広いので、奥で寝ている間にドロボーが入ったらどうしようと心配だったのです。また、バスルームは奥まった部分にあり、入口は全く見えません。風呂に入っている間も心配です。

 初めての大旅行でしかも普通あまり行かない所で、さらに一人旅ですので、1つひとつのことに気を使っていました。そのお陰で無事帰ってこれたともいえるのですが。

 このカイロのホテルの部屋は日本の狭いビジネスホテルとは異なり8畳で3,4部屋分くらいも広く、奥にあるバスルームからは入口ドアは全く見えません。だからドアチェーンが欲しかったのです。

 そこで、ドアの内側に高さ1mくらいの私の大きなバッグを立てて置き、その上にバスルームかどこかにかにあった(むかし懐かしい)アルミ製の洗面器を乗せました。もし外からドアを無理に開けると、バッグに上に置いた洗面器が落ちて大きな音が出る仕掛けです。

 バスルームは欧米ふうなのですが何か感じが違います。それに洗濯した下着を干すための場所がないので、あちこち見ていると物干し用のロープを引き出せるようなものが壁にぶら下がっています。
これだ、と思って・・・、一瞬「いや違う」とも思ったのですが、次の瞬間それを引いていました。

 そうしたら、いきなり、ジャジャジャーーーン
と大きなベルが鳴りわたりました。これは、風呂場での緊急事態の呼び出しベルだと気づいて引っ張りを離しても音は消えません。

 ボーイさんが飛んでくるな・・・と思い、下着一枚でドアに向かって走ろうとしたら、すでにドアがガチャガチャと音がしています。と、「グヮラングヮラン」と洗面器がバッグから落ちた音が響き渡ります。

 入ってきたボーイさんと目が合いました。先ほどフロアの角に立っていた白い被り物をした太ったおっさんボーイです。洗面器とバッグを見て妙な顔をしています。
 間違って紐を引いた、何も問題ない、と言ったのですが私を突き飛ばすようにしてバスルームへサッーと小走りで走って行きます。

 何もないことを確認した後で、入口の洗面器を見て、
「なんじゃこれは?」
「いやそのセキュリティ対策で・・・、センサーみたいなもので・・・」
と説明。
先方は、いたずらされたと思ったかもしれません。あるいは、詰め所に帰ったあとで仲間に話して笑い転げている、または、
「日本人というのは必要と思ったら何でも作る奴らだぜ、Kufuuというそうだ、そのうちピラミッドも作るかもな」と話していたか?

 そういえば・・・、中学生の頃、教室の入口の引き戸の上に黒板消しを挟んでおき、先生が入ってきて開けると頭に落ちてくるというイタズラがありましたな〜。

 カイロでは少し寒気がするので丸1日寝ている日を作りました。持参していた梅干しを食べました。気分が良くなったので夕方、ホテルの周辺をぶらついてみると果物などを売っている出店が並んでいます。皺くちゃのオレンジのようなものを売っており、むしょうに食べたくなってホテルに買って帰りました。見かけのわりには中身はみずみずしく甘くて旨いものでした。

 今思うと、デコポンによく似ていました。最近のデコポンは外皮も立派ですが、10数年前に見た最初のデコポンは皺くちゃで、エジプトのあのオレンジに良く似ていました。

 古代エジプトではスカラベ(黄金虫)が生き返りの象徴として聖なる生き物であり、有名なツタンカーメンの義母であるネフェルティティという美人がいたことなど雑学を教わり、その横顔が刻まれた硬貨をお土産に4カ国が終わりました。

 あとはカメルーンと南アフリカの2カ国です。馴染みのない国でこれからが大変です。
           ⇒次

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