中国での概念検索セミナー  ⇒六車技術士事務所

開催日;2012年3月13日
参加者;約120名
場所;中国知的産権訓練センター、CIPTC(Chinese Intellectual Property Training Center)
講演者;六車正道/六車技術士事務所





 茶葉の入った湯呑に、若い女性給仕がお湯を入れて回ります。


主な内容;
1.概念検索とは何か?
 概念検索は文章で質問する。and,orによる検索式を使わない。
 質問文中のキーワードは重み付けされる。
 回答はヒットの可能性の高い順に表示される。

2.概念検索の上手な使い方
 質問文は核心を突いた短文が最良。
 質問文は具体的なキーワードを含んでいる文章が良い。
 上位50件くらいまで見る。
 再検索を数回行う。

3.概念検索を使った特許調査
 まず依頼された文章で概念検索。予備調査的な利用。
 最後に確認のために概念検索。
 絞り込みや検索式との組み合わせ利用は有益。
 的を絞った調査に適している。動向調査用に使うには工夫が必要。

4.概念検索を使ったアイデア発想支援
 コペルニクスもニュートンも先人の知識を学びその上に自分の理論を構築した。
 特許データベースを勉強相手(情報収集の資料)にする。
 特許情報データベースは知識データベース。
 先人の知識を学び独創的アイデア発想を。
 物真似の奨励ではない。
 実例紹介。

5.中国での概念検索の利用
 利用可能なデータベースの紹介

※中国では、概念検索のことを語義捜索とか語義検索などと言います。
 語義というのでワードの意味かと思っていましたら、語はワードだが、語義となると文の意味であり、しかも深い意味、真の意味というニュアンスになるとのことです。また検索は単に隠れているものを取り出す、という意味に対して捜索はシッカリと探し回って見つけ出すという意味になるそうです。
 概念検索と言うと少し別の意味になるということでした。

センターは・・・中国専利局の直属の組織です。北京の北西部のサイエンス地区と言われる一角で、地下鉄13号線で少し郊外に行ったところにあります。建物は3階建てで3階には十数室のツインベッドの宿泊ルームがありました。2階に150人あまり入る大きなセミナールームがあり、ここで講演をしました。