■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■

■中国の公開特許件数が日本を抜いた

昨年の中国の公開特許が日本公開特許を抜きました。下記にグラフが
あります。当事務所では昨年春からこうなることを予測しておりまし
たが、概ね予測どおりになりました。
 http://www.patentcity.jp/patentcity/index.html

 ※特許の知識が少ない方へ・・・公開特許というのは、特許出願
  してから1年半後に実体審査をしないで公開されるものです。
  いわゆる特許としての権利は発生していません。
  出願したもののうち出願取り下げすると公開されませんので、
  公開件数は出願件数よりもやや少なくなります。
 
日本公開特許は、2009年の303,486件から2010年の288,451件と大き
く減少し、逆に中国の公開特許は281,006件から315,836件に大きく
増えました。

件数だけで技術の質、量が測れる分けではありませんが、これもま
た日本社会の停滞状況を反映しているものと思われます。

中国の実用新案は公開特許以上に伸びており、2,3年前は特許の
5,6割だったのが昨年はほとんど同じになっています。

中国では一昨年、中国企業の実用新案を根拠にした訴えにより驚く
べき40数億円の支払いの判決が出て、20数億円で和解した事件によ
り、出願すればカネになるという安易なムードもあるのかもしれま
せん。

 ※実用新案・・・中国の実用新案は日本と同じく、出願から半年
  で無審査で登録されるものです。審査をしていないので権利と
  しては弱いものですが、使い方によってはコワイものです。

意匠(登録)も実用新案と似た傾向にあり、これは公開特許よりも
1万件あまり多くなってしまいました。

商標の昨年の状況はまだわかりません。

それにしても・・・日本の出願費用や審査請求費用がもう少し安く
なりませんかね。


■中国での特許取得、活用、実用新案にご興味のある方
 日峯国際特許事務所が経験豊富です。
 http://www.nippo-patent.jp/


◆過去のメルマガ一覧
  http://www.patentcity.jp/merumaga/index.htm

 発行元 六車技術士事務所
 http://www.patentcity.jp/muguruma/index.htm
 http://www.patentcity.jp/patentcity/index.html
 メール http://www.patentcity.jp/mailtomug.htm