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◆◆特許調査は順調ですか?
 IPC8版はどうなっているのか分かりますか? 

ある組織の人たちは、複雑なIPC8版には付き合いきれないと
思いはじめているようです。

その点、FI記号は、単純であり、項目数はIPCよりも3倍も多く、
しかも特許出願の多い分野は詳細に分けられているなど実態に即
していますので、日本特許の調査をするには最適のツールです。

とはいえ、厚さ5cmのルーズリーフ3冊のFI記号表は、
重くて、場所をとって、自分の机の上に置きっぱなしもできず、
また、毎年購入もできず古いまま・・・(~_~;

◆最適なはずのFIを使ってないのではありませんか?

 それはもったいないことです。

そこで登場したのが、WebFIです。

冊子体のFI記号表と全く同じ参照機能があり、もちろん電子媒
体ですから、コピーは自由。
それに加えて、キーワード検索がきわめて高性能。

例えば、「音声認識でピッチを利用」するFIを探したい。

検索式; (声)and(認識)and(ピッチ)

  このような検索式では、IPDLやその他のいくつかの
  FI検索システムでは、必要なFIを検索できません。

WebFIの検索結果; なんと、7つもありました。

代表例 G10L 13/08,127A ピッチ

しかし、上記のFIの説明は「ピッチ」だけであり、簡単すぎて、
「G10L 13/08,127A」が何のピッチやら分かりません。

ところが、WebFIの検索結果は下のように直系上位のFIを
圧縮表示してくれますので、よく理解できます。

G10L 音声の分析または合成;音声認識[4]
G10L 13/00 音声の合成;テキストを音声に変換するシステム[7]
G10L 13/08 ・テキストから音声を合成するための,テキストの分
 析,またはパラメータの生成,例,表記素から音素への変換,
 韻律の生成,強勢またはイントネーションの決定[7]
G10L 13/08,120 ・・音声合成規則部に関するもの
G10L 13/08,126 ・・・韻律に関するもの
G10L 13/08,127 ・・・・設定するパラメータに特徴があるもの
G10L 13/08,127A ピッチ

なるほど、音声合成に関し、韻律に関して設定するパラメータに特徴
があるものの中で、ピッチに関するFI記号であることが分かります。

上のように、圧縮表示して目的とするFI記号の全体像をみせてく
れるのも、WebFIの特徴の一つです。
 
さらに、このFIと同格の部分を表示させると、下のようにアク
セントとか、ピッチパターンなど様々な技術に細分されていること
が分かります。

G10L 13/08,127A ピッチ
G10L 13/08,127B アクセント
G10L 13/08,127C ピッチパターン
G10L 13/08,127D ポーズ
G10L 13/08,127E パワー
G10L 13/08,127F 継続時間
G10L 13/08,127Z その他

◆IPDLのFI検索のようにWebFIを無料で使えませんか?

 読者の皆様の会社のどこかがWebFIのスポンサーになっていた
 だきますと、全国民の皆様が無料で利用できるのですが・・・

◆上手にFIを検索できるのは良いが、弊害はないだろうか?

 あまりにもみごとにズバッと検索できるので、それに頼ってしまい、
 関連するFIを少し広く見るという習慣がなくなると怖いかも。

 対策;何事も気をつけて使いましょう。切れるカミソリは
  注意しないと眉毛まで剃ってしまうかもしれません。

◆◆判例速報◆◆

倒産確率計測装置(みずほ第一フィナンシャルテクノロジー、他)
に関する特許の審決取り消し訴訟の判決が出ています。
下記URLに流れるメッセージあり。
 http://www.patentcity.jp/patentcity/ 

銀行がこのような特許を出願し、審決取り消し訴訟までやる時代に
なったのですね。すばらしいのか、怖いというべきか。

■過去の索引 http://www.patentcity.jp/merumaga/index.htm
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発行元 六車技術士事務所
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