簡単な検索式作成;メニュー方式 2006.2.15

 Shareresearch(シェアリサーチ)は、メニュー方式でのみ検索式を作成するようにしてあります。つまり、コマンド方式とかラインモードなどという検索式作成を自由にできるようなものがありません。

 これは、初心者でも簡単に利用できるようにしてあるためです。コマンド方式に慣れた人はメニュー方式だけであることを不思議に思うこともありますが、実際に使っているとほとんど困ることがありません。

実際にやった例をご紹介します。

 2001年公開以前で、汚染土壌を微生物により浄化、浄化する特許を検索する検索式として以下のようなものを考えてみました。

発行年月日
20011231以前
*
土壌 5文字以内 汚染
土壌 5文字以内 浄化
土壌 5文字以内 再生
IPC=B09C1/00(汚染土壌の再生)
*
微生物
バクテリア
酵素

 +B09C1/10(微生物または酵素による土壌再生)

 IPCとキーワードがorやandで絡まった少々複雑な検索式です。このような場合、メニュー方式で検索しようとすると面倒なように思われますが、それほどの面倒さもなく、また逆に良い面もあります。

 下記は実際に検索式を入力しているところです。IPCのB09C1/00は、実は2006年1月のIPC第8版で新たにできたものです。しかし、検索範囲は2001年以前です。ですので、IPC8版でできたこのIPCは役に立たないと思われるかもしれません。ところが、Shareresearchでは、遡及して付与されたIPCが使えるのです。



 その使い方はどうだったか、よく覚えていないと困ります。そこで上図のように、「検索項目」のプルダウンメニューを見ていくと、更新IPCとか更新IPC8というのがあります。通常は「更新IPC」を指定してください。



 回答として437件を得ました。



 下図は、更新IPCとせずに、IPCとしたものです。



 下はその検索結果です。わずか8件ですが少なくなっています。場合によっては、この差が大きくなることもありえます。



 メニュー方式の良いところは、検索項目などの全体を表示できるので、それを見ながら設定していけることです。

 コマンド方式は検索式の保存がやり易いこともあげられます。しかし、Shareresearchはメニュー方式ですが、検索式が履歴に自動保存されますし、また標準検索式として保存したり、名称をつけて保存できますので、この点もあまり差がありません。

 このように、Shareresearchは、メニュー方式の良さを生かしつつ、コマンド方式の良さも取り込んでいます。