PatentWeb出力の加工    H16.3.22

 PatentWebの出力を利用して便利な資料に加工できるSGshotというソフトがPatentWebの代理店である中央光学出版鰍ゥら発売されています。これについて、同社のYさんに伺いました。
Q1;SGshotでは、どのようなことができますか?
A;PatentWebの出力を利用して、1頁に3件などに整形した抄録印刷ができます。また便利なデータファイルリストを作成して利用することもできますし、それらにメモなどの追記も可能です。抄録だけでなく,技術分野とかクレームを印刷・表示することも可能です。また、それらの抄録を翻訳して付けることも可能です。
 さらに、審査引用データを利用した分析とか、ファミリー特許の監視機能や、特許明細書を呼び出すURLを入手したり、ハイパーリンク設定ファイルを作成する便利な機能もあります。

 PatentWebは他のシステムにないコストパフォーマンスの優れたサービスと考えておりますが、このSGshotを併用することでいっそう優れたサービスを展開できるものと考えております。またSGshotを実際にお使いいただいている多くの方から、機能や性能、またフォローアップ体制に対して一定の評価をいただいています。なお、アクティブに改良を進めるPatentWebの出力の変更は表示に見えない部分でも頻繁になされており、この影響でSGshotにもやむを得ず機能の低下や停止の発生することがありますことをご承知おきください。

Q2;1頁に3件の印刷は便利そうですが、簡単に使えますか?
A;利用は簡単です。PatentWebの検索後、Create Report-Bibliographの指示をおこなって抄録や代表図面を表示させ、ここでSGshotを立ち上げて3件印刷を指定するだけです。
 この Report-Bibliograph機能で抄録や代表図面の出力は、一括して抄録を入手できるので、本格的な調査に利用するとき大変便利なものです。ところがこの出力を印刷すると、やたらと図面のスペースが大きかったり、図面と抄録が改ページで分断されたりして見難いものです。
 そこで、この出力を1頁に3件ずつきれいに印刷するものとして開発されたものがSGshotです。その後、1頁に2件や1件づつの印刷も開発されました。この1件づつ印刷では印刷用紙の上部に、回覧順序とか評価記入欄などを印刷することもできて、さらに便利になっています。

Q3;データファイルは表示させるものですか?
A;そうです。Report-Bibliograph機能で抄録や代表図面を出力・表示させるものは便利なものです。しかし,いろいろと限界があります。そこで、SGshotでこの出力を加工して、PatentWeb出力に無い次のように大変便利な表示データファイルを作成可能にしています。
【基本事項】
Nextボタンをクリックするだけで、簡単・確実に次の抄録に移動できます。
Full/Textボタンなどで、簡単に明細書を見られます。
図面を左に抄録などを右に配置した一画面で見られます。
・このデータファイルを保存やメールなどで転送したあとでも図面を表示可能
【付属事項】
・他人に連絡するためのメール発信支援機能などがあります。
IPCなどを見やすい位置に移してあります。
発明者の住所とか審査引用特許データなどを除いてコンパクトにしてあります。

Q4;データファイルは電子データだからさらに便利な利用ができそうですね
A;さらに便利な利用ができます。この加工されたファイルを対象に、次のように、SGshotで再度加工することができます。
この加工されたファイルからさらに1頁3件の印刷ができます。
1件づつの個別ファイルに切り離せます。
・上記の個別ファイルを表示させるブラウザ機能があります。
 この機能を使って他社特許管理に利用できます。
個別ファイルを順次表示させる。
不要な抄録を削除,追加できる。
メモを書き込める。
連続ファイルに結合できる。

Q5;リストはPatentWebで作るものとどう違いますか?
A;SGshot作るリストの最大の特徴は、番号部分にハイパーリンクを残していることです。つまりこのリストをExcelで読み込むと、番号部分をクリックするとイメージ形式の明細書、その脇をクリックするとテキスト形式の明細書を呼び出せます。しかもExcelデータですからコメントや評価などなどを書き込むことも可能です。

Q6;クレームの追加ができるのですか?
A;そうです。Report-Bibliographではクレームの出力はできません。しかし、SGshotで「データ追加」のボタンを押せば、代表クレームとか全クレーム,また技術分野などを任意に取り込むことができます。

Q7;翻訳とはどのような機能ですか?
A;翻訳はソフトによる機械翻訳として、以下の二つの方法が利用できます。なお、この翻訳機能は、印刷とデータファイル作成の両方で利用できます。

・SGshotで持っている簡易翻訳機能
 題名の翻訳に適しています。このとき、短い題名の時は、文章を補充することもできます。なお、翻訳機能が低いので、抄録はキーワードの翻訳程度としてご利用いただけます。

・PatTranserを利用する翻訳
 クロスランゲージ社のPatTranserをパソコンに入れてあるならば、これを使って翻訳的な抄録やクレームの翻訳が利用できます。題名と抄録の部分だけ(クレームと分野がある場合はそれらも)翻訳します。発明者や出願人名などは翻訳しませんので、コンパクトで実用的です。

Q8;審査引用データの分析とはどんなものですか?
A;優れた特許は、その後の特許の審査で数多く引用される(被引用)ことが分かっています。
SGshotの引用分析は、この被引用データを利用する分析です。被引用特許を、特許の出願人別−発行年別の表に番号をまとめます。なお、この特許番号はハイパーリンクが付いていますので、クリックするだけで明細書を参照できます。
 このデータを利用して、類似技術を研究している企業を見つけたり、また自社特許の売込み先を探すこともできる可能性があります。

Q9;ファミリー特許監視とはどういうことですか?
A;ある特許にファミリー特許(対応特許)が新しく発行されるとそれを報告書にまとめてくれる機能です。
 例えば、自社に関係のありそうな数百件の問題特許があったとします。これらの番号をPatentWebで検索し、Create-Report機能でFamilyを指定して出力します。そうするとこれらの現在のファミリー特許の一覧が表示されて、大変便利なものです。ところが、この一覧表には現時点でのファミリー特許の一覧が表示されますので、
先月までと比較してどの国で特許が新たに発行されたのかサッパリ分かりません。
 そこで、その出力を毎月一回SGshotに取り込みますと、先月のデータと比較して新規ファミリー特許のある問題特許だけについて報告書を作成してくれるものです。報告書は、その問題特許の現時点での全ファミリー特許を表示すると共に新規ファミリーのみを赤く大きく表示してくれます。

Q10;明細書を呼び出すURLとかハイパーリンクとはどういうものですか?
A;特許番号を指定すると、USPTO、Espacenet、PatentWebなどのサーバにある特許明細書を表示させるためのURLを入手できるものです。例えば、下記はEspacenetにある特開平4-123の明細書のURLです。
http://l2.espacenet.com/espacenet/bnsviewer?CY=ep&LG=en&DB=EPD&PN=JP04000123&ID=JP+404000123A++I+
このURLをメールなどに貼り付けて送れば、受け取った方ではブラウザのアドレスに貼り付けて明細書を見たり、メールソフトによってはクリックするだけで明細書を表示可能です。
 またこのURLを使ってハイパーリンク設定したファイルの作成も可能です。下記はこの機能で作成したものです。HTML文書としても利用可能ですが、ワードやExcelなどに取り込んでも利用可能です。
 特開平4-124
 特開平3-333

Q11;どうすれば便利なSGshotを利用可能ですか?
A;中央光学出版(tokyo-sales@cks.co.jp)に問い合わせてください。
 ご契約は、ご利用のパソコン毎のご契約と、サイト契約とあります。
 SGshotのホームページにはここからリンクしています。豊富な実例も準備してあります。