ファミリー特許調査     H12.7.3

 MicroPatent社のPatentWebのファミリー特許(対応特許)検索が大きく改善されました。

 MicroPatent社/PatentWebは、昨年秋からINPADOCデータによるファミリー特許検索が可能になっていました。しかしこれまでは、不要な一部の特許までファミリーとして出力しており、わずかですが問題がありました。ところが、6月中旬から改善され、問題なく利用できるようになっています。

1.幾つか調べたところでは、不要なものがファミリーとして出るとか、漏れがあるようなことはありませんでした。

2.INPADOCデータですので、カバーする国は50数ヶ国と広く、収録開始年は(国によって違いますが)例えば1968年とか1972年などと古くから収録しています。

3.ファミリー特許を、2段階に分けて出力可能です。

 Stage1 指定した特許の出願番号と優先出願番号のうち少なくとも一つをもっている特許をファミリー特許とします。

 Stage2 指定した特許と検索されたファミリー特許のもっている全ての出願番号と優先出願番号のうち少なくとも一つをもっている全ての特許をファミリー特許とします。例えば、あるUSPを指定した時、そのUSPのCA、CIP、DAなどの関連USPを優先出願とする日本特許などまで探せます。

4.実例としてUSP5,000,000について調べてみると以下のような状況です。Stage1 日本特許1件を含む13件
 Stage2 日本特許数件を含む50件あまりが出ます

参考;日本特許番号で例えば、5502345とあればそれは公表番号であり,特表平05−502345です。KD(種別)がTとかT2などとなっているはずです。

5.従来からファミリー特許検索として権威のあったDWPI(昔のWPI)システムよりも、Stage1よりは少ないですが、Stage2はかなり多く出ます。

(1)多く出るのは発展途上国や公開番号・登録番号など幾つもある国では、Patent Webではその多くを収録しているため。

(2)なお、時々ですが、台湾特許とか、パリ条約に基づかない実質的ファミリー特許などは、Patent Webでは検索できずDWPIシステムのみで検索できます。

6.料金 BASIC契約では2$/件が必要です。TOPS契約なら追加料金なしで(特許部門だけでなく発明部門においても)いくらでも利用できて大変便利です。なお、BASICユーザも一定費用支払えば払った日に限りTOPSと同じ利用が可能です。