遺伝子特許の調査  H12.4.25

 米国特許は、人間の遺伝子を解読して特許を取る遺伝子特許が大きな話題になっています。この分野では日本は大きく出遅れていると言われています。ですので、膨大な特許調査をすることが必要になります。

米国特許の調査には、MicroPatent社のPatent Webが得です。USPTO(米国特許庁)のインターネットデータベースに比べ、下記のメリットがあります。

・キーワードの近さを限定した検索(近傍検索)により、ノイズの少ない検索ができます。
 …明細書全体を対象にした検索では、近傍検索により本格調査ができます。
 サーバへの負担が大きいのでUSPTOではこれが使えないのです。 
 
・抄録や代表図面の連続一括出力ができます。(Pro契約、Tops契約の場合)  検索に引き続いて、このように簡単に出力できるのは調査の必須事項。 例えば、500件の抄録と代表図をわずか数回のクリックだけで入手できる手軽さ。
 …USPTOでは1件ごと表示させてはプリント。やってられません。

・明細書出力;1件の全頁を一括出力ができます。また複数数件もまとめて一括出力。検索に続いて抄録を多数取り出し、その後選んだ10数件の明細書を簡単に取出せます。もう、クセになりそうなくらい簡単です。
 …USPTOは明細書は1頁ごと呼出してはプリント。また1件ごとの出力。(めんどう!!)

・INPADOCデータによる対応特許調査ができます。…USPTOはできません。
 INPADOCデータは特許情報では高嶺(高値)の花だったものでした。

・複数の検索式も扱えます。…USPTOはできません。 
 1 and 2 など本格的な調査もやれるということは、ありがたいものです。

・無料ではありませんが、年間とか、1ヶ月、また24時間の固定契約があります。使い放題がとにかく便利。

実例1.数百件の抄録と図面を一括出力し、さらにその中の30件の明細書をプリント し、それぞれ対応特許リストを付けました。厚さ5cmの報告書ができました。
 一昔前なら10万円の調査が、固定契約ですから追加料金無し、感覚的には、何と無料でできてしまいました。(だから、クセになってもかまいません)
 明細書プリントと特許の内容検討の時間を除けば30分くらいでやれました。