複雑な検索   H13.3.2

 インターネットで利用可能な検索システムの多くは一つの検索式で行うものが多いです。たとえば、特許庁のIPDLや米国特許庁USPTOのデータベースやDelphion/IPNでは検索式番号は利用できません。しかしこれでは複雑な検索を行うことはできません。本格的な検索では、幾つかの検索をおこなった後、その検索式を組合わせてさらにAND検索などを行うことが必要になることが多いものです。

 PatentWebでは、式番号を扱えるようになっています(BASIC契約以外)。History機能がそれです。このボタンを押すことで、これまでの検索経過を見ることができ、しかもその場で式番号を組合わせてAND、OR検索などが行えます。

 しかも、このHistoryは、過去18時間以内の検索経過を保存しています。もし、18時間以内に再度利用すると、最初からのすべての検索経過を保存してくれます。したがって、午前と午後に一度ずつ利用すると、いつまでも検索経過が残っていることになります。しかし、土日があるのでその間仕事をしなければちゃんと消えてくれます。

 他人と共同で一つのIDを利用していると、他人の検索式・検索結果とごちゃ混ぜになる恐れがあります。この場合は、Your reference Tagというものを利用します。これは利用者が勝手にTag(荷札)を付けて、他人と間違わないように区別できるものです。山田さんはYAMA、鈴木さんはSUZUなどと決めておけば、一つのIDでもごちゃ混ぜになることはありません。TOPS契約では全く同時に同じIDで複数人が利用できますが、このときもTagを使い分けることで独立したHistoryを使うことができます。

 なお、最初はTagをYAMAとして検索し、あとで使うときにTagなしで使うと、YAMAのときのHistoryは利用できません。このときは、TagをYAMAに直してHistoryを押すことで、前にYAMAでおこなったHistoryを利用できます。

 一つのサーチが終わったのでHistoryが続いているのはまずいこともあります。そのときはTagをYAMA1、YAMA2などと区別すれば、他のサーチと混同なしで使うこともできます。このようにTagとHistoryの組合わせで、便利に検索を進めることができます。

 History機能の利用は簡単です。Historyボタンを押すだけです。そうすると、式番号と年範囲と検索式が表示され、右側に回答件数が表示されます。

 検索式が複雑な場合には検索に少々時間がかかるため、回答が表示されずに検索実行中と表示されることがあります。このような場合には、しばらくしてからHistoryボタンを押すと件数が表示されてます。ところが、件数が表示されずに、Still Searchingと表示されることがありまます。このときは、[戻り]ボタンで検索画面に戻って、しばらくしてから再度Historyを押します。(何度か繰り返すと)そのうちに件数が表示されます。このとき,またSearchボタンを押すと、同じ検索式の新たなサーチがまたスタートされますので、やってはいけません。もしやると、後でHistoryを見ると、同じ検索式・同じ回答で番号が二つとられています。