　※このストップワードというのは、これまで多くのデータベースに
　　おいて、初期のうちはどこも採用し、そのうちに止めることにな
　　る面白い問題です。

※近接演算の基礎
　nearN・・・指定した前後のキーワードがN文字目に出てくるもの
　　Nは省略可能で、省略するとnear1と同じになります。
　例；clock near2 bus では、clockとbusが２ワード目以下にあるものを
　　検索します。したがって、clockとbusの間に１ワード以下が存在
　　するものを検索します。間に２ワードの存在するものではありません。
　adjN・・・nearとよく似ていますが、指定した前後のワードの語順も
　　指定どおりでのものを検索します。
　例；clock adj2 bus の検索では、"bus clock"は検索できません。

・adjやnearなどの近接演算では、従来ストップワードだった
　ワードも数えるので、注意が必要です。

　下記のような文章を検索したい場合、
　　 a clock and a bus line
　従来は、clock near bus で検索できました。つまり、and と a は
　ストップワードでしたので数えられず、clockとbusが隣あったもの
　として処理されました。
　実際の検索では、漏れを減らすために clock near2 bus くらいに
　することが多かったかもしれません。つまり、clock and bus など
　のように、２ワード目にあるものまではカバーする検索式にしてい
　た人もいるでしょう。

　しかし、今後は、clock near3 busとしないと上の検索は成功しません。
　つまり and と a もワードとして数えられますので、３ワード目に
　clock と bus が存在するものと指定しないと検索できないのです。
　実際には漏れを減らすために余裕をみて clock near4 bus とか、
　clock near5 bus にすることが必要と思われます。

・思いがけず、いくつものワードが間に入ることがあるので、
　漏れ防止のために、文字の近接の数値を大きくする必要が
　あります。

　on-chip の例で説明します。（件数は、2005～2006.11月初め）
　on adj chip*　5,541件
　on adj2 chip*　10,576件　on a chipやon the chip、on semiconductor chip など
　on adj3 chip*　14,186件　on a single chipや on a semiconductor chipなど
　on adj4 chip*　15,485件　on an integrated circuit chipなど
　on adj5 chip*　16,424件　on a pin of the chipやon the linear image sensor chipなど
　on adj6 chip*　17,392件　on a bonding pad of the chipなど
　
　上の例でも分かるようにある程度広げるのは役立ちそうですが、
　広げ過ぎるとノイズが多くなります。その技術業界での表現を調
　べて、どこまでカバーすべきか決める必要があります。

・１文字の前方一致（トランケーション）は使えません。
　２文字指定なら可能です。
　例えば、Vitamin B は Vitamin B1やVitamin B12などたくさん
　あります。こららの全部をまとめて検索したい場合でも
　Vitamin adj B* とすることはできません。Bなどの１文字を前方
　一致検索することはできません。２文字はできますので、
　Vitamin adj B1* は可能です。（当然ですが、この中には
　Vitamin B2などは含まれません。）
　参考までに、Vitamin B について検索すると以下の状況です。

　Vitamin adj B 　　303件
　Vitamin adj B1　　176
　Vitamin adj B1* 　489
　Vitamin adj B2　　129
　Vitamin adj B3　　 64
　Vitamin adj B4　　　0
　Vitamin adj B5　　 50
　Vitamin adj B6　　224
　Vitamin adj B7　　　7
　Vitamin adj B8　　　0
　Vitamin adj B9　　　7
　Vitamin adj B10　　 0
　Vitamin adj B11　　 0
　Vitamin adj B12　 420
　Vitamin adj B13　　 0
　Vitamin adj B14　　 0
　Vitamin adj B15　　 4