安価なオフィスソフト⇒KingSoft Office

                        ⇒目次  ⇒六車農園
2011.5月

 パソコンを入れ替えてWindows7に変えて2週間あまりたち、だんだん慣れてきました。結論をいうと、普通の業務用であれば、少なくともしばらくの間はWindows7は不要と思います。WindowsXPで十分です。

 Windows7は、XPでやれなかった3.5GB以上のメモリにできるので、処理速度が早くなりいくつものソフトを立ち上げ可能になります。しかしこれまでのXPでも多くの人が1GBかそれ以下で使っていたのですから、3.5GBまで増やせば十分な速度になるはずです。
現在のWindows7パソコンでは4GBあっても、画面を見栄え良くできる程度のことしかやっていません。

 ただし、ゲームソフトを早く動かすような用途にはWindows7は良いのでしょう。

 それよりも、Windows7では16ビット時代のソフトが使えなくなることの問題が大きいと思います。
 1つのソフトを動かすと、その裏では10数個〜数十個のソフトが動いています。Windows95からWindowsXPは32ビットマシンでしたが、16ビットのソフトも使えましたから過去の遺産が問題少なく動きました。
 ところがWindows7では16ビットのソフトは動きませんから、裏で動く多くのソフトの1つでも16ビットのものがあると正常に動きません。

 私もこの問題で2週間を無駄にしました。結局、いくつかの自作のソフトは6年前と9年くらい前に買った古くてWindowsXPマシンでやることにしました。これは動きが遅いのですが、XPが遅いのではなく、機械、つまりハードが古いもので遅いのです。

2012.7/18(水)、曇り

■Kingsoft Office(キングソフトオフィス)はダメでした、(~_~;

 2011.5月に中国製のKingsoft社のキングソフトオフィスは安価で良いと記事を書きました。短い記事を書いている分には問題が分かりませんでした。

 しかし、長い記事を書こうとしているとトラブルが多く、結局マイクロソフト社のOffice2007の手持ちがあったのでこれを使うことにしました。

 Kingsoft Officeでは使っている途中でダウンすることが1日数回あり、前の状態は回復できるのですがこれでは長い文章の作成にはちょっと困ります。また、画面を上下に分けて記事の前の部分と後ろの部分を表示させる機能がないとか、図面やイメージの取り扱いも何か使いにくいように思います。

 キングソフトオフィスは、もう少し緻密さがないと日本のうるさいユーザには耐えられないような気がします。

 ただし、マイクロソフトOffice2007も、ボヤーっとしたアイコンとかリボン方式などは良いものとは思えません。少なくとも従来方式と切り換えるボタンくらいは付けてほしいものです。



2011.5月

 ところで、オフィスソフトは中国のバイヅゥという会社(日本でのブランドはKingSoft)の安いソフトKingSoft Officeを使うことにしました。

 ワープロ、表計算ソフト、プレゼン用ソフトと、メールソフト、(旺文社の)英文翻訳ソフトを付けて5,500円くらいで売っています。価格は業者により異なりますので、価格コムで調べると良いと思います。さらに私は大学の非常勤講師をしているのでアカデミック割引が使えたために、驚くほど安く手に入れました。

 KingSoftでは、ワープロ、表計算ソフトのことをワード、エクセルに代わりに、Writer、SpreadSheetと言います。Windows7にも対応しています。つまり拡張子がdocやxlsのデータも取り扱えるようになっています。

 なお、ワード2007や2010では拡張子がdocxとなっていますが、KingSoftのWriterではdocxは読めますが保存するときはdocになります。このように、ワード、エクセルと少し異なっており、一部の機能がありません。しかし通常業務に使う重要な機能は備わっているので、実用上はほとんど問題ないと思います。

 また、過去の良いところを残しているのはありがたいです。その代表が画面です。下図はKingSoftのWriter2010の画面上部です。ワードでいえば2003の見易さ、簡単さを維持しています。これは助かります。


 それに対して、下のマイクロソフト社のワード2007は、ボヤーッとしたアイコンがまず見難い、醜いと書いた方がいいかも。ツールバーと言わずにリボンとタブにしたのは新しく買い替えさせるための無用の改変としか思えません。実に使い難い。ワード2010も似たようなものです。


 おまけに、KingSoftではユーザの希望を聞いて妥当であれば部分的に改良しており、ワード、エクセルでもっていない機能も少し持たせているようです。つまり、徹底してユーザ志向です。
 
 実は、購入したSpreadSheetの一部に問題がありました。そこでKingSoftにメールを送ったところさっそく返事が来て、数回の打ち合わせで問題点を特定でき、対策をおこなってもらいました。近いうちにバージョンアップに反映されそうです。マイクロソフト社はメール受付はしていないようだし電話はつながらず、ラチがあきません。これに対してKingSoftの対応は親切でした。


ジジー放談・・・日本でこれまでなぜワード、エクセルのそっくりソフトが作られなかったのか不思議です。著作権など気にしたのでしょう。じゃ、なぜ中国のバイヅゥ社(KingSoft)はできるのでしょうか?

 それとも、他人を真似することはズルイという倫理観のためでしょうか?

 新しい製品が知的財産の権利期間を過ぎ、それが業界標準となったら、安価に類似の製品をユーザに提供するのは、メーカの役割ともいえます。医薬品ではゼネリック医薬品といって、無駄な費用を使わないむしろ好ましいものと見むきもあります。

 車のブレーキとアクセルのペダルも、かってはどこかの特許だったかもしれません。しかし現代において、それらが大きく異なる仕様の車があればそれは危険であり、作るべきではありません。知的財産権の無いものにおいては業界標準に合わせるのが、人類のために必要なことです。

 安易なものまねは避けるべきで、独創的なものは知的財産として守られるべきものでしょう。しかし、限界はあります。どんな大発明でも出願から最大で20年です。出願から権利確定まで普通は5年くらいかかります。また限度いっぱい権利を維持しようとすると役所に大金を払わねばなりません。そう考えると、普通の場合、実質上は10年くらいしか独占できません。

 ましてやマイクロソフト社の特許は少なく、ワードやエクセルの特許はあるのどうか大いに疑問ですし、あったとしてももう期限切れのはずです。

 ワード、エクセルなどは多くの便利な機能が集まっているので偉大な発明のように思うかもしれません。マイクロソフト社が販売しているプログラム作成用のソフトであるVisual Cなどを使ったソフトであり、個々の機能はたいして独創的なものは多くありません。

 例えば、マウスで範囲選択して切り取るなどの操作ができるのは、Visual BasicやVisual Cの機能なので、それらを買っている人ならば誰でも使って新たなソフトを作って売って良いものなのです。

 マイクロソフト社の権利と言えるものは、ひょっとするとその名称(商標)といくつかのアイコン(意匠)、画面配置、(使い難い)マニュアル(著作権)くらいかもしれません。

 なお、私は詳細を調べたわけではありませんので他にも何か独自のものがあるのかもしれず、このあたりは詳しいことはわかりません。しかし、慎重に避ければ問題なく似たものが作れるはずです。KingSoftがやっているように。

 ワード、エクセルなど膨大な数が売れているはずですから数万円もするとは思えません。欧米はもっと安いという意見もあります。数年ごとに数万円もするソフトを買うというのはおかしいと思います。黙って買う日本人はいいカモじゃないのでしょうか?

 なぜ若い日本人は仕事がないとぼやく前に、自分で便利なワープロや表計算ソフトを作って売らないのでしょうか。

 なお。KingSoftの表計算ソフトもワープロソフトもまだあちこち小さなバグがあります。日本人の几帳面さで作ればもっとバグの少ないりっぱなものができるはずです。

 なお日本には、データ形式などが全く異なる別のワープロソフトが売られていますが、それは歓迎されません。今となっては、業界標準になったものと互換性がないとユーザにとっては使い難いからです。


  

接続回数(2009.9〜)